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愛の光

 一昨日は、中秋の名月の夜でした。旧暦の815日の夜の月を中秋の名月と言い、満月になるとは限らないそうです。僕はてっきり満月だと思っていました。今の時代、お供え物を整えて月見をするような家は稀であると思います。

 天地創造の時、神が光る物を造られたと記されています。第四の日のことです。大きな日かる物に昼を治めさせ、小さな光る物に夜を治めさせました。こうして光と闇を分けられたのです。

 聖書において光は希望を、そして闇は苦悩を、そして堕落した世の中を暗示します。ヨハネによる福音書は冒頭に、「初めに言があった。言は神と共にあった。言神であった。・・言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中に輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」と独特の文体で記しています。ヨハネが記したこの光は、イエス・キリストを意味するものです。そして暗闇はこの世を意味しています。

 

 

 悠久の昔から、この世は暗闇に覆われてきました。そのような中で、真心から光を求める人々はどれだけいたことでしょうか。ヨハネが記したように、暗闇は光を理解しなかったのです。理解しようとしなかったのです。この世を照らす真の光として来られたイエス・キリストは暗闇を照らし出します。イエス・キリストこそ世の光であり、僕たちの希望です。イエス・キリストの放つ光は、愛の光です。苦悩から僕たちを開放し、希望を与える力があるのです。僕たちはこの光に照らし出されて日々の命を頂いています。苦悩の中にあっても、イエス・キリストを見上げるとき、慰めと平安が与えられます。そしてイエス・キリストの言葉には、命が宿っています。この言葉に触れたとき、生きる力が沸き上がって来るのです。

どれだけの人が、この言葉によって慰められ、命を得たことでしょうか。

 

聖書の言葉

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。 光は闇の中に輝いている。そして、闇はこれに勝たなかった。<ヨハネによる福音書115

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