気象の異変には、人的要素があります。神の定められた天の法則、地の法則に知らずして触れてきた結果でありましょう。因果応報であります。人知を尽くして僅かながらでも世の中の仕組みを軌道修正をしてゆかなければ、人類は破滅に向かうと言っても過言ではないと思います。その最たるものは、温暖化問題であることは予てより多くの科学者たちが警告をして来ました。大量生産大量消費と言う社会は終焉を迎えることになると思います。便利さを追求する時代も、その裏側で何が起こっているかを考えなくてはなりません。
ひとりひとりの未来に対する思いが社会を変えてゆくことに繋がります。この世は人が台頭していますが、神が創造された物は、人だけではありません。この世のすべては神によって創造されたのです。他の生き物をも守ることも、人に与えられた使命であると考えなければならないのです。
今日は午前の礼拝の後、午後は協力関係にある教会の礼拝説教にあたりました。礼拝の後、谷の百合キリスト教会の献堂記念にと、会員の方から百合の絵が描かれたキャンバスをいただきました。描かれている百合は、ササユリです。僕が子供の頃は、山野のいたるところにあり、抱えるほどに採って来て飾ったものです。しかしその数は激減しています。山野の荒廃と乱開発、そして野生動物による食害が原因だと僕は思っています。
ササユリは、種が発芽するまでに2年かかります。その後、花が咲くまでには8年から10年の歳月がかかるのです。この種も近い将来には、絶滅してしまうことは間違いないと思います。
地球温暖化をはじめとする様々な環境問題が顕在化し、地球規模での方策を探している今、注目を集めているのが、「環境考古学」と言う学問です。環境考古学とは、気候や植生といった過去の環境を科学的手法で調査して、人間の築いてきた文明や歴史的事実との関係を明らかにしていく研究分野で、何千年も昔の地層から復元する当時の風景、人々の暮らし――その向こうに見えてくるのは、僕たち人間と自然との未来像です。
確かな未来は、懐かしい過去にあるのです。今の時代を神の警告と受け止め、確かな未来へと向かわなければなりません。
神はお創りになった全ての物をご覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。旧約聖書;創世記1章31