教会には教会暦と言うものがあります。教会の新年は、クリスマスの直前の日曜日の4週間前から始まります。この期間を降臨節(アドベント)と言います。クリスマスを迎えるための準備の期間と捉えても間違いではありません。
今年の降臨節は、明日11月30日から始まります。教会では、アドベントクランツを作り、赤いリボンを付け、それに4本の蝋燭を立てます。そして降臨節ごとに蝋燭に火を灯してゆきます。明日は、降臨節第一主日と言います。それで先ず1本目の蝋燭に火を灯します。降臨節第二主日には、2本の蝋燭に火を灯します。今年の場合は12月7日です。従って降臨節第四主日には、4本の蝋燭全てに日が灯るわけです。
教会はこうしながら、神の子であるイエス・キリストの降誕の日を待つのです。因みにクリスマスは、12月25日ではありますが、クリスマスの期間は、1月6日までと定められています。
キリスト教徒ではなくても、クリスマスはいまや国民的行事です。そしてクリスマスケーキを食べる日でしょうか。お祭り騒ぎではないまことのクリスマスの意味をひとりでも多くの人に知っていただきたい。僕の切なる願いです。クリスマスは、無垢な子供達の楽しみ、ある意味では夢であり、そう言った子供達から楽しみを取り去ろうとは思いません。
しかし、クリスマスを意味なく祝い楽しんだ後は、年が明ければ初詣にお寺や神社に出かける姿は僕の目には滑稽に映ります。
イエス・キリストは、この世を照らすまことの光です。また新約聖書:ヨハネによる福音書にはこのように書き記されています。『神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。』<ヨハネによる福音書3章16>