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落穂拾い
  今年も僕の畑作業が始まりました。今日までに植え付けした作物は、カリフラワー、ブロッコリ、キャベツ、ジャガイモ、サトイモ、ナス、キューリ、九条ネギ、スイカ そしてサヤエンドウです。今年は4月初旬からの不順な天候を受けているようなきがして、今後の発育にどう影響するのか心配しています。
 日本の人口が12600万人と言われています。その人口を養う食糧が必要なわけです。僕達は普通に暮している限り、食に困窮することはまずないと思います。そしてスーパー行けば溢れんばかりの食品がところせましと並べられています。日本は本当に豊かな国なのでしょうか。代価を支払えばなんでも買うことが出来るのです。少しばかり贅沢な生活に慣れてしまっているような気がします。聞くところによると、廃棄される食品も少なくはないそうです。勿体無いの一言に尽きます。何であれ食物を粗末に扱ってはならないと思います。それは人の為に神が与えてくださった尊い物だからです。
 



 「落穂拾い」は、多くの人が知るミレーの絵画です。落穂拾いは穀物収穫後に、または収穫に加えるために、田畑に散らばる穂を勿体無いと言う思いから拾い集めることです。
旧約聖書のレビ記」に定められた律法「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。…これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。」と規定されています。また「畑から穀物を刈り取るときは、その畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者や寄留者のために残しておきなさい。」と言う規定があります。同じく旧約聖書の「申命記」には「畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。」と規定されています。神の律法は弱い者への配慮を欠くことはありません。
 
旧約聖書の「ルツ記」では、未亡人となったルツが義母のナオミを養うために、裕福な遠縁の親戚ボアズの畑で落穂拾いをします。ボアズは姑につくすルツに好意をもっていました。この姑ナオミのおかげで、ルツとボアズは結ばれ、後に王となるダビデの祖先となるのです。この話は、ミレーの絵画「落穂拾い」のテーマでもあり、農村の貧しき人々を描いただけの作品ではありません。
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つらい時には
 4月に入ってから、いつになく天候不順な気候が続いています。せっかく咲いた桜も雨に打たれて、その美しさを充分に見せる前に散り始めてしまいました。来年の春まで、また一年待たなければなりません。今はヤマブキの花が満開です。鮮やかな黄色の花と、またそれにもまして鮮やかな葉の緑のコントラストがなんとも言えない美しさを醸しだしています。これも神の創造の業であります。神に創れた物は、神の御旨に従っている限り神の栄光を現します。神が創られた者の中で、人のみが罪に染まりました。エデンの園で、神から食べてはならないと言われた禁断の木の実を食べたからです。それによって知恵が人に入り、自己中心に陥ってしまったのです。
 
 そのような人にイエスは言われました。「自分の命のことで、何を食べようか。何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。」続けて言われました。「空の鳥を良く見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、蔵に納めもしない。だが、あなた方の父は鳥を養ってくださる。」「野の花がどのようにして育つのか良く見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。栄華を極めたソロモンでさえ、この花ひとつほどに着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ神はこのように装ってくださる。」
 



 日々の暮らしは嫌でも、明日は必ず訪れます。何が嫌なのか、それは自らに自身がなかったり、何らかの負い目を感じつつ生きなければならなかったりと、理由は数知れません。
しかし、今も生きて働かれる神は、僕達を生き生きとした暮らしが出来るようにとしてくださるのです。そのために、僕達が捨てなければならないものが数多くあるように思います。先ず、自我を捨てること。自己中心的思考を捨てること。そして自分を愛するように他人をも同じ思いを以って愛することです。そこには喜びの泉が湧き出でるはずです。
 そして自らを日々、省みつつ、イエスが教えてくださった主の祈りを捧げましょう。
 
天にまします我らの父よ。
ねがわくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、
地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を、今日も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく、
我らの罪をもゆるしたまえ。
我らをこころみにあわせず、
悪より救いだしたまえ。
国とちからと栄えとは、
限りなくなんじのものなればなり。
アーメン。<マタイによる福音書6913
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あなたの若い日に
 せっかく美しく咲いた桜の花も、冷たい雨に打たれて痛々しく思えます。しかしながら待ちに待った春です。花好きな性分の僕は、野の花が咲き乱れる中を駆け巡りたい思いが尽きません。
 
 青春と言う言葉があります。元来、青春とは、元は春を表す言葉である。古代中国の五行思想では、「春」には「青」が当てられています。同様に、「夏」を「朱(赤)」、「秋」を「白」、「冬」を「玄」に当て、それぞれ「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」と言います。これらは季節を表す言葉であり、これが転じて、日本では特に「青春」について人生の中で若く未熟で、しかしながら元気で力に溢れた時代を指すようになったのです。詩人である北原白秋も、秋を現す「白秋」を雅号としたのではないのでしょうか。本名を、隆吉と言います。
 
 聖書は、「汝の若き日に、創り主を覚えよ。」と教えています。僕が初めて教会を訪ねたのが18歳の時でした。当時、多くの人が知るテレビ番組であろうと思われる「大草原の小さな家」の主人公であるチャールズ・インガルス一家の家庭の温かさに心が惹かれたことが、僕を教会へと誘いました。
 



 今や日本の教会の多くは、高齢化を辿る一方であり、若者が教会を訪ねてくることなど極めて稀なことであると思います。僕自身も信仰を持つことなど思いもよらないことでした。若者達の多くは、信仰は年寄りのもの、線香臭いものと考えがちではないでしょうか。しかしながら、殊に年末年始に神社仏閣への参拝ははばからないのです。そして結婚式は、教会でと言う具合です。これらには真心がありませんから信仰によってと言うことは出来ません。
 そして目に見えない教会の神よりも、おそらくは神社仏閣の目に見える神仏の方が有り難く思えるのです。キリストは言いました。「あなたは見たから信じたのか。見ないで信じる者はさいわいである。」と。
 
 これからの社会を担う青年達にまことの神を伝えたい。これが僕の思いのひとつであります。
 
  あなたの若い日に、あなたの創り主を覚えよ。悪しき日が来たり、年が寄って、「私には何の楽しみもない」と言うようにならない前に、 また日や光や、月や星の暗くならない前に雨の後にまた雲が帰らないうちに、そのようにせよ。<コヘレトの言葉1212
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復活のキリスト
 当地でも桜の花が満開となりました。心も躍るような気分です。明日は僕が待ちに待った復活祭です。復活祭とは、キリストが十字架で処刑されてから3日後に、甦ったことを記念する教会の祝日です。
 
 キリストは、復活の体で先ずマリアに会いました。その後、弟子達の間に現れたのです。
キリストは、死と言う人類最後の仇に打ち勝ち、復活されたのです。ですから僕達は死を恐れることはありません。人類を支配していた死の力から僕達は解放されたのです。僕達もキリストと同じように復活するのです。しかし人生の最期の時、死は必ず訪れます。その死は一時的な眠りであると聖書は教えています。復活の時まで眠りにつくことから、永眠者と呼んでいます。復活の時はいつになるのか誰にもわかりません。ただ、ヨハネの黙示録によると最期の天使がラッパを吹き鳴らした時であると記されています。
 
死人の復活などないと考えることが普通です。当時の人々の多くもこのように考えていました。キリストの弟子の一人も信じようとしませんでした。しかし、事実、キリストは復活されたのです。ですから僕達は死にさえも希望を持つことが出来るのです。
 「イエスは言われた。『私は、甦りです。命です。私を信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていて私を信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。』」<ヨハネによる福音書112526> これが僕達の信仰です。
 


 
<讃美歌90番>
 1)ここも神の 御国なれば
   天地御歌を 歌い交わし
   岩に樹々に 空に海に
   たえなる御業ぞ 現れたる

 2)ここも神の 御国なれば
   鳥の音、花の香主をばたたえ
   朝日、夕日 栄えに栄えて
   そよ吹く風さえ 神を語る

 3)ここも神の 御国なれば
   よこしま暫しは 時を得とも
   主の御旨の ややに成りて
   天地 ついには 一つとならん

 
http://sanbika.net/This_is_my_Father's_world.html
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